エール「ヨミグスリ」

「化粧かぶれ(接触皮膚炎)」とは?

新しい化粧品にしようと思ったらちょっと肌に合わないみたい…。もう少し様子を見てみたいけど、大丈夫?

答えてくれた先生濱田皮膚科医院:中澤 有里 先生

化粧かぶれってなんですか?

 化学物質やその他の異物に触れ、皮膚がかゆくなったり、赤くなったり、湿疹が出来たりすることを「接触皮膚炎」といいます。接触皮膚炎には、アレルギー体質でない人でも起こる「刺激性接触皮膚炎」とアレルギー体質の人に起こる「アレルギー性接触皮膚炎」とがあります。「化粧かぶれ」で多いのは「刺激性接触皮膚炎」の方で、化粧をつけたところが一時的にひりひりしたり、赤くなったり、かゆみが生じたりします。

どうして「化粧品かぶれ」が起こるんですか?

 化粧品製造技術の進歩により、化粧品による刺激性のかぶれは以前に比べて少なくなる傾向にあります。むしろ、化粧品そのものの刺激よりも使用者の体調不良や、肌質、間違った化粧品の使い方、他の化粧品との組み合わせ方などに原因がある方が多いようです。特に、生理の前後、妊娠中にはホルモンバランスの乱れにより「化粧品かぶれ」が起こりやすいと言われています。その他にも、過労や睡眠不足、季節の変わり目、治療中の持病がある時などには、通常よりもかぶれやすい状態になっています。

異常が出たら、すぐに病院に行くべきですか?

 「アレルギー性接触皮膚炎」の原因となる化粧品は、新しい化学物質(成分)を含有した化粧品を使用開始してからすぐの数週間ではなく、1~2か月で出現することが多いと言われています。また皮膚の反応性や吸収性は均一ではないために、化粧品の塗布部位全てに皮疹がなくまだらに出現する場合や、逆に本人が塗ったと思っている部位よりも広く徐々に顔全体や首や手に皮膚炎が拡大していくこともあります。「数年前から同じメーカーの同じ製品を使用しています」という場合も、メーカーが内容成分をリニューアルしている場合もありますので、もう少し慎重に原因を探してみる必要があります。

いつも使っているメーカーの化粧品なら大丈夫…ですよね?

 読者の方の記憶にまだ新しいのは㈱悠香「旧茶のしずく石鹸」の経皮感作による全身小麦アレルギーや㈱カネボウ化粧品の「ロドデノール配合化粧品」の使用後に生じた脱色素斑の事例だと思います。過剰なものを取り去り(洗浄)、足りないものを補うこと(保湿)、紫外線防御が、スキンケアの基本です。安全・安心であると考えて使用している化粧品による健康被害は完全にないわけではありません。まずは自分自身が使用している化粧品のこと、自分の肌質・肌の状態、体質をよく知ったうえで、化粧品を選び、使うようにしましょう。化粧品以外にも、ビューラーなどのメイク道具、ぬり薬、貼り薬、毛染め、衣類、メガネ、時計、アクセサリー、靴、ゴム手袋などの家庭用品による接触皮膚炎の例もあり、毎日使用している思いもよらぬものが原因となることが見受けられます。

濱田皮膚科医院

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